学校と一緒に安心して子どもを育てる本
神戸で堀先生と一緒にセミナーを開いておられ、それに参加したときに多賀先生を知りました。何だか素敵な雰囲気をお持ちの先生だなと思いました。
「担任を代えてほしいと言っても意味がない」「先生には中程度の人が多い」「キャラクター別先生との付き合い方」など、学校の実情が書かれているのがおもしろく、「ぷっ」と笑って読んでしまいました。
タイトルにあるとおり、教師が保護者向けに書いた本ですが、懇談で話すネタが必要なとき、保護者向けに学級通信を書きたいとき、保護者から相談があったときなどに、教師にとっても役に立つことがたくさん載っています。
とても面白くて読みやすく、1日で読んでしまいました。
学歴の経済学
西川先生の本は何冊目でしょうか。けっこう読ませていただいています。
元々は、「アクティブ・ラーニング」について勉強したくて、手に取ったのが西川先生の本でした。
西川先生の本は、最近よくある「ネタ」の本ではなく、なぜアクティブ・ラーニングが今求められているのかなど、時代の背景が詳しく書かれています。単にグループ学習やディベートをしたらいいのではなく、20年後、30年後を見据えて、子どもたちにどんな力を付けていかなければならないのかを考えながら、教育活動を行わなければならないということがよくわかります。
しかし、極論も多く、「ほんまかなぁ」と思うところもあります。例えば、これからの時代、企業は新人教育に力を入れないという話。私の友人は、ベンチャー企業に勤めていますが、若い人を教育しているのがフェイスブックの投稿などでよくわかります。この例以外にもいろいろ「?」と感じるところはあります。
それと、本のタイトルがナイスです。ベストセラーのあの本のタイトル、もろパクリです。ネーミングに星3つです。
いろいろ書きましたが、「アクティブ・ラーニング」について学びたい人は、必読の本だと思います。
史上最強のアクティブ・ラーニング読本
編集委員の5人はもちろん、西川先生、上条先生、多賀先生、そして野口先生まで、豪華メンバー集結の雑誌です。よくもまあ、これだけのメンバーを集めたなと、思います。
アクティブ・ラーニングに学ぶにつれて思うことは、ディベートやグループ活動など、形だけマネしても、それはアクティブ・ラーニングとは程遠いということです。アクティブ・ラーニングの授業をするためには、アクティブ・ラーニングが求められる時代背景やアクティブ・ラーニングでどんな力を付けることをねらっているのかということを、実践する人がわかっていなければならないと思います。
この雑誌は、アクティブ・ラーニングの実践をまとめた「ネタ本」ではありません。アクティブ・ラーニングを実践するために、知っておくべき根本的なことを、豪華執筆人が書かれています。